ニオイのREPORT

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第4回:読売新聞西部本社新ビルに51台導入される

皆さん、新年あけましておめでとうございます。ブンエンジニアです。昨年は健康増進法が施行されるなど、健康と環境をめぐる国民の関心はますます高まっています。そうした中で、ニオイに対する人々の意識はさらに敏感になり、公共施設や工場などはもとより、一般の店舗や職場においてもいっそうのニオイ対策が求められてくるものと思われます。脱臭機の製作を手がける弊社には、ニオイ対策に関するさまざまな相談や問い合わせが寄せられます。そのひとつひとつに対して弊社がご提案し、現場で解決してきた体験やノウハウをまとめたのが、このコラムシリーズです。ニオイ対策でお困りの皆さんの何らかのお役に立てば幸いです。本年も、どうぞよろしくお願い申しあげます。

第4回は、新築のオフィスビル全体のニオイ対策に弊社の脱臭機が導入された経緯と効果についてお話ししましょう。

ご存知の方もおられると思いますが、長年、北九州市小倉北区にあった読売新聞西部本社が福岡に移り、本年1月1日より業務を開始しました。福岡市中央区赤坂に建設された新ビルは地上10階建てで、西部本社の各部署と機能がすべてここに集約されることになりました。そして、この新ビル全体のニオイ対策に、弊社の「G2フレッシュ」51台が導入されたのです。

キッカケは、担当の方がたまたまこのホームページで脱臭機を知り、相談されたのが始まりです。「いろんな脱臭機を使っているんですが、どれもダメなんです」というのが担当者の最初の言葉でした。新聞社の編集局ですからタバコを吸う人も多く、ニオイの主要成分はタバコが持つアセトアルデヒドでした。さっそく弊社は、小倉の旧西部本社へ出向いて2日間テストをしました。編集局のフロアの両端には喫煙室が設けられており、ここにタバコのニオイを中和する薬剤とアセトアルデヒドを分解する光触媒の効果を持ったG2フレッシュを設置したのです。テストが終わって、「どんな風ですか?」と担当者に訊ねたところ、「今までと全く違います」という言葉が返ってきました。そして、新ビルに15室ある喫煙室のすべてに導入することが決まったのです。

まずはタバコのニオイ対策から。
それだけでは万全ではありません。

しかし、「ビル全体のニオイ対策を考える時には、部分的な脱臭ではなく、すべてのニオイの元を取るようにした方が効果が高い」というのが弊社の考えです。そこで、いろいろなご提案をしました。まず、新聞社なので仮眠室が何十室もあるという話を聞きました。「禁煙、飲食禁止なので、ニオイは少ない」というのが担当者の意見でした。しかし不特定多数が利用するので、体臭が残るはずです。また弊社の脱臭機の薬剤は植物精油が原料なので気分を安らげ、ストレスや疲れを取る効果があること、また光触媒には抗菌効果があることを強調しました。ただ仮眠室すべてに入れるとコストがかかるので、朝全員が出た後に扉を開け放し、廊下に設置することにしました。

次に、「女性の更衣室はどうですか?」と聞いてみました。更衣室のニオイというのは、利用している本人も意外と意識しないものです。しかし、人が使っている香水や化粧品のニオイというのはかなり気になるものです。「そうしたニオイが、無意識のうちに職場のストレスとなっている場合もあるのではないでしょうか?」とご提案を行い、導入していただくことになりました。また最上階のレストランでも、調理臭を脱臭分解するために、調理が終わった夜中から朝にかけて脱臭機をかけることにしました。さらに喫煙ができる会議室、役員室にもすべて設置することが決まり、トータル51台を導入することになったのです。導入後、しばらくして様子を見に行きました。担当者に、「どうですか?」と訊ねたところ、「誰もがニオイが消えたと実感できます。とてもいいです」という答えが返ってきました。そして、ビルを見学に来られた方は必ず喫煙室へご案内し、ニオイが消えたことを体験いただきました。おかげで、いろんな所からの「ニオイを消したい」という相談をご紹介いただくことができました。

今回、読売新聞西部本社へのG2フレッシュの導入が成功した要因は、2つあると思います。ひとつは、ビル全体の空間とニオイをトータルに考えてご提案できたこと。さらに、比較的コストを抑える方法もご提案できたことです。ビルやオフィス全体のニオイ対策でお困りの皆さん。脱臭は、空間全体を見ながらニオイの発生源をつかみ、どこのニオイを抑えると効果的かというポイントの発想が大切です。まずはニオイの現場を見せてください。そして、実際にテストしてもらえれば、必ずその効果を実感いただけるはずです。

次回も、弊社が出会ったさまざまな業種や空間の『ニオイの現場』を見ていきながら、脱臭のポイントについてお話ししていきましょう。